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封印作品の謎

封印作品の謎

人気ランキング : 9,828位
定価 : ¥ 1,554
販売元 : 太田出版
発売日 : 2004-09

価格 商品名 納期
¥ 1,554 封印作品の謎 通常1〜2週間以内に発送
くさいものにはふた

読んでいて、久々に「ああ面白いなあ」と思ったルポ本です。で、読んだ後も考えさせられます。ここで取り上げられたタブー作は、すでに特撮ファンや漫画好きには超が付く程有名な作品ばかりですが、これを実に丁寧に、色物扱いせずに、様々な面での問題を提起しながらたどっていくのには感心しました。
続編では、最後のリストにも記載してあった映画「犬神の悪霊」を扱って欲しい。ノストラダムスよりショックを受けた映画なので。

次回作に期待大

 作者も冒頭に述べてますが、ただ単に掲載作品の内容を
細かく知りたい人向けの内容ではありません。そういった
人はまず裏ビデオを入手の上で読まれることをお勧めしま
す。
 作品的にはマニアな方なら既にご存知のネタがほとんど
で、要は作者が深く関わったOー157ゲームに対しての
問題提起のために各作品が肉付けされた内容です。
 しかし、だからといってセブンや怪奇大作戦のネタが前
菜的立場にとどまるところ無く、単なるマニアにはできな
い当時の関係者への取材などを行うことで、しっかりとし
た味付けがされていることは評価すべきだと思います。
 惜しい点は掲載作品のジャンルがあまりにも偏りすぎて
いるために、この本の存在がマニア向けの領域を離れてい
ないことかと思います。真剣な社会問題の提起の場として
幅広い世相に訴えかけられる内容であれば、あるいは封印
を解くきっかけを作り得る作品です。そういう意味で次回
作をぜひ期待したいと思います。

久しぶりに夢中になって読めた本

製作側の自粛などにより簡単に鑑賞することができなくなった作品の、その経緯や理由に執拗に詳しく迫る。おなじみのあの作品のことも収められている。便利になった世の中で、いずれ暇を見つけて詳しいことを調べまくろうと思っていたのだが、この本の著者が全てやってくれた。正直に言ってその作品のみが気になって購入した本なのだが、著者の文章が本当に上手で面白く、作品的には私が一番思い入れの無かった最終章まで楽しく読むことができた。ドキュメンタリーを纏めた本にも関わらず物語的に感情を昂揚させることができた秘密はきっと最終章に隠されているに違いない。

興味深かったです

今まで噂でしか聞くことしか無かった
「セブン」「怪奇大作戦」の封印経路について、
かなり突っ込んで取材されていて興味深かったです。
もし、続刊が出るのであれば、時代劇作品で封印&お蔵入りの
「子連れ狼 乞胸お雪」「夫婦旅日記さらば浪人 明石の夕なぎ」
「新・半七捕物帳」などを取り上げてくれることを期待しています。 

子供番組でさえも大人の世界のケガレからは逃れられない、という現実に気付かせてくれる。

所謂「墓暴き」的な関心で手に取ると肩透かしをくらう本だと思う。特に「怪奇大作戦」の欠番作品については結局何故封印に至ったか、という核心に迫れなかったという点で取材としては失敗であると言えるだろう。
しかし正にそこの部分にこそ、この本の存在意義があるとも思う。
何故なら、本来子供向けとして作られた番組も制作しているのは大人であり、綺麗言では済まされない複雑な事情が絡み合った大人の世界がその背後に存在しているという事実を浮き彫りにしているからである。
例えば「同じようなきわどい内容の作品を放送したとしても、子供番組専門のA社ならクレームや圧力のために作品の存在自体を闇に葬らねばならないのに、B社ならそうならないのは何故なのか?A社が仮に時代劇や仁侠ものにまで手を拡げていたとしたら、そういった外圧に対し別の対処の仕方があったのだろうか?」といったことを私は考えてしまった。そして改めて子供番組というジャンルの特異さ(表面的には「教育的」な仮面を被りつつ、常に「暴力による問題解決の常態化」とでも言うべきパターンを再生産する)について考えてしまった。そこでは常に「子供を大人の世界のケガレから切り離そう」という力と「子供にも社会的現実(=大人の世界のケガレ)を学ばせよう」という力のせめぎ合いが見てとれる。私はそこに極めて教育社会学的に多くの示唆が含まれているのでは、と思った。
あとは「昔のテレビ・映画は今よりもずっとアナーキーでやりたい放題だったんだな」というメディア論的な切り口でも読めるのだが、それに関するこの本の射程はあまり広くない。というのも現代のメディア論における「インターネット/公共放送の二極化」という点についてあまり意識されていないから。封印されたはずの「闇」がネットによって掘り起こされ共有されるというマッチポンプ的な図式について更に注目すればその辺の深みも出たかも知れない。
結局は、テレビという最も日常的なメディアでさえその裏側には我々庶民には想像もつかないパワーゲームやコンフリクトが存在し、一見無邪気な「子供番組」でさえそれと無関係に存在することは出来ないという事実を垣間見せてくれる本である。ただ、この次にこの著者がそういったアプローチを更に一歩進めることが出来るかと言うと、正直疑問なのだけれど。



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