彼女のNHK杯での鮮烈なデビュー、オリンピックでの鮮かな2つの金メダル、とても相性のいい、技術的にも高度な技を持つペアだと心に刻まれていた二人。その二人にあんな結末が待っているなんて誰が予期していたことだろう。ペアを組んでいるときから、半ば伝説のペアだったが、今や彼らは本当に伝説になってしまった・・。
そういう事実を知ったうえで、この本をたまたま書店で見つけ、読んだ。
旧ソ連のスケート教育のスゴさと、それに素直に従って驚異の天才スケーターとなった女性の訓練の凄まじさにはびっくりしたが、それ以上に、彼女と夫セルゲイとの信頼、愛の深さがスゴイと思う。
この本が届いて,表紙の親子3人のこれ以上ないステキな笑顔を見たときから
涙が止まりませんでした。
私にとってこのペアの演技は永遠に心に焼き付くほど素晴らしいものであり,
セルゲイの死という現実は受け入れたくないものでした。
エカテリーナの表情は実にチャーミングで魅力的。
それを包みこむセルゲイの包容力は想像していたものと
少しも変りありませんでした。
エカテリーナが20才という若さでダリアを産んだのも,
すべての人がうらやむような幸せを手に入れていたのも,
映画のような終末が待っていたからだと
誰が想像したでしょう。
彼女は13才でセルゲイと出会ってからの10年余りのことを
なぜあれほどまでに記憶することができたのでしょう。
あまりにあっけなくやってけた2人の氷上の芸術が,
いかにいろいろな人々との出会いと偶然,
困難と努力によって生まれ出されたものだったのか。
セルゲイとエカテリーナの強い精神力や繊細な心。
すべてが彼女の文章から手に取るようにわかりました。
いつの日か日本に来ることになったら
私はエカテリーナを見に(会いに)行きたいと思っています。
その日が来るまで私は2人のことをしっかり
心に刻んでおきます。