「仕手」とは、本来、能や狂言の主役や巧みに物事を行う人を指す言葉だが、先物取引では売買で利益を上げることを目的として大量に取引する人や集団のことを言う。
商品先物取引の神戸生糸取引所で行われた壮絶な仕手相場を描いた作品。横浜生糸取引所の仕手戦で敗れたコブラ星田は、自分の会社を手放すほどの痛手を追った。しかし、水面下では星田の手を離れた大桑商事を舞台に再起にかけた準備が着々と進められていた。一儲けしようと企む星田率いる仕手グループだが、「昨日の敵は今日の友、今日の敵は昨日の友」で、敵味方入り乱れて相場は急騰急落する。ストップ安の次の日はストップ高と、完全なる仕手相場に一般投資家も巻き込み、異様な様相を呈する生糸相場。
星田率いる仕手グループは名誉挽回できるのか!? それ以前に星田は信じられるのか…? 巨万の富を得るのは誰か? 濁流の藻屑となるのは誰なのか!?