バイオ・トゥデイ―見えてきた新薬革命
 |
人気ランキング : 147,742位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : NTT出版
発売日 : 2001-10 |
生命科学とバイオテクノロジーの進展により、さまざまな病気の発病のしくみが遺伝子などの分子のレベルから明らかにされようとしている。こうした生命テクノロジーの進歩は、新薬開発にも大きな影響を与えている。従来の新薬の開発では、対象となる病気のしくみが分子レベルではよくわからなかったために、どのようにしてその薬が効いているのかが必ずしも明確ではない場合が多かった。だが、分子レベルから病気のしくみが解明されれば、発病を直接阻害する薬剤分子を作り、有効な新薬を開発することができる。本書はこうした製薬の新しい流れについての一般向けの解説書である。 本書はまず第1章で、肥満、パーキンソン病、血友病などの研究を概観しながら、大まかに生命テクノロジーの歴史から現在までを概説する。第2章ではヒトの体のしくみについて、遺伝子や免疫機構などの基本的な知識がコンパクトにまとめられている。以降8章までは各章で1つの病気が取り上げられていく。第3章では貧血、第4章では肥満、第5章では糖尿病、第6章ではガン、第7章では精神分裂病、そして第8章ではアルツハイマー病が取り上げられ、その病気の原因解明がどこまで進んだか、どんな新しい治療薬が開発されているかを解説する。適宜わかりやすいイラストが用いられ、理解を助けてくれる。最終章の9章では「難病に挑むバイオベンチャー」と称してクローン病、エイズ、慢性骨髄性白血病に対する新薬の開発について触れられている。 比較的評価の定まった事実について解説しているので、この領域の書籍の宿命である知識の風化の影響は少ないと思われる。生命テクノロジーに興味のある人から、バイオ関連業種への投資を考えている人まで広くおすすめできる。(別役 匝)
 |
バイオで何が起きているかを具体的に知りたい方必携の書 |
私は鉄鋼業界で仕事をしていますが、第二のITとも言われるバイオベンチャーへの投資に興味があり、バイオ全体が俯瞰できるような本を探していました。この本は、バイオベンチャーへの投資についての本ではありませんが、バイオの世界、特に薬の開発においてバイオがどのように利用されているかを具体的に知ることができる良い本だと思います。
特に、あとがきで幹細胞を利用した再生医療について触れていますが、この部分はあとがきにしておくには勿体ないぐらいの出来です。それほど、幹細胞についての現在と未来が的確に分かりやすく紹介されています。そのあとがきだけでもこの本を買う価値があると感じました。
なによりも、鉄鋼業界に勤める、バイオの「バ」の字も知らない私でも理解できるほど分かりやすい表現で書いてあるのがよかったです。
バイオへの投資に興味がある方にはバイオの基本を理解するための実用書として、また、バイオへの興味がない方には、教養としてのバイオを身に付けるための教養本として、読んで損はしない一冊だと思いました。
 |
神戸Kより |
感想を述べさせて頂きます。この本を読んで、ヒトがDNAの働きにより見事に説明されることに感動しました。私の脂肪はこのように分解されているんだ、だから鬱状態になるんだ等、ヒトの生物的な現象が明確になり、とても驚きました。新しい発見が次々にあったので、最後まで夢中になって読みました。この驚きと感動は皆様にも味わって欲しいです。自分自身はもちろんのこと、ヒトを違った角度から捉える事ができ、視野が広がります。たかが、携帯電話やメールのデジタル信号のやりとりで、相手を分かった気になる現代にこそ、このような本は読まれるべきだと思います。そんな単純ではない、しかしすばらしい生命体であることを改めて考え直すきっかけになると思います。ありがとうございました。
 |
いろんな病気に対する新しい治療法がたくさん紹介されています |
病気に関する本はたくさんありますけど、内容が難しいです。この本はいろんな病気に対する新しい治療法について最先端の情報が紹介されています。本文には学生時代に生物で習った内容も出ています。昔はただ受身で勉強していたので面白くなかったのですが、今はガンや肥満について興味がありますから楽しく読むことができました。また、知らなかった病気のこともいろいろ出ていて興味深いです。厚みがありますが少しずつ読み進めることもできますし、興味のあるところから読むこともできます。私は「痩せる薬」というのにいちばん興味を持ちました。
 |
広く楽しくけど詳しくバイオの勉強がしたい方に最適 |
本の帯をみて「アルツハイマー病を予防・治療するワクチンなんて嘘くせー」そう思いながら、いつでも眉にツバつけられる状態で立ち読みしていたのに、読み初めて10分後には本屋のレジでお金を払っていました。
本当にアルツハイマー病のワクチンがあるんです!しかも、既にヒトでその効果が確かめられているっていうじゃないですか!まだ信じていないあなた、この本を読んだら、そのワクチンが相当の優れものってことが痛いくらいよーくわかりますよ。いや本当に目から鱗が落ちる思いでした。嘘くせーなんて一瞬でも思ってしまってごめんなさいっ。
アルツハイマー病のワクチン以外にも、がんの新しい治療法とか、精神分裂病の新しい治療法とか、わかりやすく書いてあります。まあ、カタカナが多いことは否めないんですが、読みなれない言葉は、やさしい言葉に置き換えてくれてます。さすがセールス部門に情報を提供する部署に勤めている方らしく文章が平易でわかりやすいです。
こんな本ってあるようでなかった気がします。たとえば、新しいがんの薬とかを、なんかのついでにポロッと説明したような本はそこらじゅうにいくらでも転がっているけど、じゃあなんでその薬がそんな効くの?とかっていう疑問に応えてくれる本ってなくありませんか。ネイチャーから最近出版された「ネイチャー 知のミネラル」にしても、ちょっと突っ込みが足りない気がするんだよね。あれじゃあ消化不良おこしてしまうヒトのほうが多いとおもうなあ。
そんな中途半端な本が多い中にあって、この本は、「奇跡的に」って言っていいと思ちゃうんだけど、そう、奇跡的に、過不足無く、私たちが心のどこかで欲しがっているバイオに関する本当の情報を伝えてくれていると思うな。
だから、本屋に行ってもあまり目立たないかもしれないけど、だまされたと思って立ち読みしてみてください。立ち読みをはじめた10分後にはあなたもレジに立っているはず!
 |
バイオ・トゥデイ |
難解な事柄を平易に記述してあるというよりは、平易なことしか買いてないだけだね。 もちろん、バイオについて幅広く、一般に説明するということについてはこれで十分なのかもしれないけど。 別に詳しく書いてあるわけじゃないからね。
まあ、スピード重視で浅い論理構成を見てて、バイオも、悪い意味で所詮は金儲けの手段で、それに携わる人々もいざとなったら後先を考えないんだろうなと実感した。