野沢さんのお陰で立ち上がれたひとりです。
パニック障害者は、普段は、他人から見たら健常者となんら変わりのない普通の人です。ただ心や頭の中では、又?何時?どこでその症状に襲われるかいつも不安を抱えて生活しています。それほどに、辛く苦しい症状を経験してしまったのです。
親子、兄弟、担当医にもいくら説明しても、この症状は経験してみないと、分からないのが現状でしょう。
彼女の「ほほえみの会」のHPを立ち上げた功績は、同じ悩みを持つものにとってとても大きい事です。感謝しています。
更に今回、その症状と共に、対処の仕方が丁寧に書かれたこの本を書き上げた事に拍手を送りたい1冊です。
今まで同じような本を何冊か見てきましたが、この本には本当に衝撃を受けました。体験談は患者たち本人しかわからない苦しみ、辛さがとてもわかりやすく書かれています。パニック障害という名前しか知らない方は、きっとこの病気の本当の恐ろしさに驚かれることと思います。
また、この本の優れていると感じる点は、ただの体験談に終わっていないことです。著者自らが代表をしている自助団体の会員の方々のアンケート結果が随所にまとめられていて、患者たちが病気以外のいろいろなことで苦しんでいるということが理解できます。また監修された医師による医学的な情報も載せられており、同種の書籍の中でも白眉と言ってもいいかもしれません。
文章自体は難しい表現が少なく、とてもわかりやすいと思います。またイラストつきの説明が非常に多く、読みやすさまで考慮されているように感じます。中学生くらいから年配の方々まで、幅広い層のより多くの方々にお勧めしたい一冊です。