統合失調症がわかる本―正しい理解と対処のすべて
かって「精神分裂病」と呼ばれていたこの病気は、社会的偏見を呼び起こすという理由で平成14年から「統合失調症」という名前に改められた。それを受けて統合失調症に関する医学界の最新の情報とスタンスを紹介する好著。幻覚や妄想などを伴う統合失調症は、うつ病とは違い、まだ明確な原因が突き止められていないが、まず脳内の神経伝達物質ドーパミンの分泌過多が原因であろうと予測される(うつ病の場合は脳内のセロトニン不足が原因であるとほぼ解明されている)。うつ病と違って統合失調症は一般人並みの社会的生活が困難であり、注意深い治療と対応が必要とされる。しかしこの病気もある意味「治る病気」であり、世間の理解さえ十分なら患者の社会復帰、社会参加は十分に可能なのである。そのための統合失調症に関する社会的啓蒙が必要であり、患者を抱える家族や普通の人がこの病気を理解するために必要十分な最新情報がまとめられている一冊である。 |
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