薬害エイズ「無罪判決」、どうしてですか?
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定価 : ¥ 735
販売元 : 中央公論新社
発売日 : 2001-12 |
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問題提起は秀逸です。 |
この本を読めば、医療問題を司法で扱う場合の根本的な問題はほぼ理解できるでしょう。
しかし、この本に出てくる有識者は、すべて被害者側の視点に立っています。ですから、当然、判決を批判する側の意見しか出ようがないわけです。
判例は、医学のような高度に専門的な知識を求められる職業に高度の注意義務を求めていますが、その基準となるのは一般的に確立し、浸透した治療方法なのです。
治療方法が確立しておらず、議論がある場合は、当然違う結論が出てくる場合もありえますが、この本に出てくる著者は、被告の「特殊性」をことさら大きく取り上げ、判決の流れについて殆ど論駁していません。
星1つ減点したのは、そういう理由です。
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常識と司法の乖離の解消のために |
タイトル通り、薬害エイズ訴訟第一審で安部被告が無罪判決を受けたことに対して、ジャーナリスト・弁護士・医師などがそれぞれの観点から論評を加えたものです。
有罪となった松村被告と無罪になった安部被告、その差をどこに論拠を置いて裁判所が判断したのかがより明確になります。その上で殆どの論者が安部被告を無罪とする根拠が非常に脆く、裁判官の乱雑ともいえる分け方(時間)、医学界への無理解を言及しています。
この裁判はいわゆる裁判員制度導入に大きな影響を与え、またその後の世論を動かして、医療裁判での判断基準の厳正化(より患者側に立った判決)をもたらしたと言えるでしょう。
司法のもどかしさに苛立ちを感じる方にお薦めです。本当は、裁判官の方たちにこそ読んで頂きたいのですが
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「無罪判決」の理解のために |
薬害エイズの安部裁判の1審「無罪判決」を受けて緊急出版された本。名前の出ている櫻井よしこさんの他、医師・弁護士・ジャーナリスト等の6名の共著。安部裁判の1審の無罪判決がどういう根拠で導き出されたか、そしてその問題点は何かについてそれぞれの著者が迫る。
松村明仁氏についても、業務上過失致死に問われたのが、いわゆる第4ルートの被害者の死についてのみであり、血友病患者の死についての責任が問われていないことが分かる。
新聞報道だけでは追いつけない複雑な薬害エイズ事件・裁判の理解の為に一読をお薦めします。