日常生活の中で、ふと自然の驚異というようなことを
思い浮かべることはあっても、それはほんのつかの間で
いつかは忘れてしまいます。
たとえば夕焼け空や入道雲を見たときなどです。
このDVDでは、大きな滝だとか、大河・大海だとか、
近づくことのできない高い山や深い海とか
猛威をふるう自然の力とかを扱っているのではありませんが、
いつか自分も触れたことのある自然の驚異、
身近な生活の中でふと触れる自然の美しさが、
映像として定着されています。
録音も素敵で、雨のシーンなどとてもリアルです。
詩(というか手紙)の朗読は、そうした自然のさりげない
驚異を見ていて、いつの間にかそれに
引き込まれそうになっている自分を
今見ているのが構成された映像であって、
ある人(監督?)の心象風景でもあるのだということに気付き、
そうした作品を見ている自分に引き戻してくれます。
(仏語版はちょっと読みのスピードが速いような、
個人的な印象です。)
音楽はどこかで聴いたようなアジア調で、
いつまでも耳に残らず、
音楽が途絶えたとき、
自然の音に耳が疲れることなく注意を払えます。